【報告】第3回かすうどん:料理とおしゃべりを通して識字学級を知ろう!

連続講座第3回は、生江識字教室(大阪市)のみなさんと一緒に講座を開きました。今回はかすうどんです。
台所が少し狭く、一度にたくさんつくれないのですが、うどんは作り立ての熱々がいい、ということで、できあがったものから食べました。
「初めて食べた」という方もいました。
食後は、会場を移し、油かすにまつわる話や、子どものころのくらし、識字での学習等について話していただきました。

「昔は、かんてきを使って外でご飯の支度をしていたので、雨が降ると支度ができなかった」、「わたしら茶粥つくるのは得意やで。子どものころ遊んでても4時になったら家に帰って、いっつも支度しとったから上手やで。うちのおかいさんは、鍋をのぞいたら自分の顔が映るぐらいうすかった」、
「雨が降ると、家の中に流れ込んで下駄が流されるから、雨降ったら高い所に片づけてた」、「父親が肉屋をやっていたので、油かすやすじにくは食べたことがなかった」、「子どものころ、ムラを通りかかると、『油かすとジャガイモ炊いたのんあるけど食べるか?』って声をかけてもらった。ムラの人はみんなやさしかった」と子どものころのことを話してくれました。
印象に残ったのは、「小さいころ、家が貧しく学校に行けなかった。きょうだいを背中に負ぶって学校に行き教室をのぞいていたことがある。学校に行ける子がうらやましかった。識字で字を教えてもらってほんとうにうれしかった」と言われていたことでした(丸山敏夫)。

「油かす」:大阪の南河内地方で昔から食されてきた郷土料理で、牛の腸を油でじっくりと時間をかけて揚げ、余分な脂分を抜いたものです。

2023年識字・日本語センター連続講座
料理とおしゃべりを通して識字学級を知ろう!」
第2回 生江識字教室 かすうどん
講師:今池和子さん、國島カズ子さん、北井三恵さん
日時:2023年10月21日(土曜日)午前11時から午後1時
場所:ホットスペースいくえ・グループホームよつば
◆2023年識字・日本語センター連続講座
「学び、楽しみ、交流しよう識字学習者のくらしと料理から考える多文化共生」
本事業は、「2023年度大阪市NPO/市民活動企画助成事業」の助成を受けて実施します
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