2019年3月27〜29日に福岡市で、「日韓の識字・基礎教育学習者による共同宣言づくりワークショップ」が開催されました。主催は、トヨタ財団 国際助成プログラム 日韓基礎教育共同プロジェクト。
概要
韓国からは、文解基礎教育関係者31人、日本からは、識字・夜間中学・自主夜間中学・基礎教育保障学会関係者33人が参加しました(うち学習者は日韓合計17人)。
基礎教育保障学会会長の上杉孝實さんと(社)全国文解・基礎教育協議会代表の金仁淑さんによるあいさつののち3日間のプログラムがはじまりました。
教室活動の紹介
大阪から(運営者を除く参加者)は、被差別部落の識字学級学習者、夜間中学卒業生、引率者が参加。大阪からの参加学習者のうちお一人は、教室紹介の場面で、識字学級での学びや地域のの歴史や運動について報告。もうお一人は、夜中の運動で出会った仲間とのことや生徒会で行ってきた夜中増設運動について報告した。
グループワーク
その後のグループワークでは、学習者4・5人が核となる小グループに分かれて話がすすめられました。生い立ちや識字に通うようになったきっかけ、学んでからの変化などを語り合い交流を深めました。生活する国や地域は異なれど、幼いころから貧しさや差別のなかで生き抜いてきたそれぞれの生い立ちが重なり合った。識字に通い人生が大きく変わった、そのことをそれぞれのことばで語り合いました。「学ぶことで、止まっていた時間が動き出した」、「安心して語り合える仲間ができた」、「紙の上のシミが文字だった」。そして、「子どものころに学べなかったからこそ今の出会いや学びがあり幸せがある」と語りました。
さいごに
さいごにムンゾンソク((社)青い人々)さんと森実さん(大阪教員大学)がそれぞれ3日間の交流を振り返り、これから日韓の文解・識字運動がめざす道すじを確認した。
参考
<関連団体等ウェブサイト>
*基礎教育保障学会HP(http://jasbel.org/)
*全国文解・基礎教育協議会(http://cafe.daum.net/literacy2007)
*トヨタ財団 国際助成プログラム 日韓基礎教育共同プロジェクト(http://asia-net.jasbel.org/)