第5回は12月5日に大阪市立生涯学習センターで開催された。参加者は、会場参加とオンライン参加あわせて20人。
第1回から4回までのワークショップの振り返りののち、このかん各教室で実践された人権部落問題学習についての報告も行われた。
ある教室では、アイスブレイクとして行った、自己紹介が思いのほか盛り上がった。その教室では、普段一人対一人での学習を中心としており、全体での学習の機会がほとんどなかったためかもしれない。普段の教室活動の時から、安心して互いのことを語り合える関係づくりをしておくことがまず大前提として必要だと感じたということなども話された。また、歴史学習など知識伝達型の学習ではなく、学習者の体験や経験を通じて人権部落問題についての学習をすすめていこうとこのかんワークショップでも確認してきたが、つい、知識伝達型の学習方法になってしまったという報告もあった。実際、学習者の経験や体験を出してもらうまでの時間を得られず失敗だったという反省も述べられていた。
各教室で実践し、失敗と感じたことがあるとすればそれは、他の教室でも陥りやすいことでもあるので、そのことを本事業において整理していけばより実施しやすい学習活動が生まれるのではないかという確認をした。
また、来年は全国水平社ができて100年になる。識字・日本語教室に集う学習者、学習パートナーによる宣言を集めて、「識字・水平社100年宣言」を出そうという取り組みの紹介と部落問題学習として、この取り組みを実施した教室の報告も行われた。