2019年7月20日(土)、学習会『韓国文解運動関係者と学ぶ大阪にける識字運動』が開催された。
部落解放・人権研究所識字・成人基礎教育研究会主催、識字・日本語センター、識字・日本語連絡会などが共催。
韓国・文解運動の代表者3人が、トヨタ財団の助成による日韓識字交流プロジェクトの一環として来阪した。その際に被差別部落の識字運動について学びたいという希望が出されて企画された学習会である。当日は大学生たちも参加し、限られた時間の中で、部落問題学習や1950年代から昨今までの識字運動や部落解放運動の概観を知り、学習者の声に学んだ。
午前中は、大阪教育大学天王寺キャンパスで学習会を行った。まず部落問題について入門的なことがらを学んだ。その後、大阪における識字運動の礎を築かれた活動家にお越しいただき、1950年代から2000年頃までの大阪における女性たちにとっての部落解放運動と識字運動、地域の様子などについてふりかえりお話いただいた。
続いて、大阪市内の識字学級学習者が、戦争体験や貧しかった幼少の頃のこと、識字と出会ってからのことなどを話した。同教室に学校教員として関わってきた学習パートナーは、なぜ識字に関わるようになったか、生い立ちや識字との出会いをとおして語った。
午後からは、大阪府内の2地区に移動し、識字学習者との交流、地域の歴史や現在の差別などについて解説を受けた。そして実際に地域を歩きながらまちづくりについて紹介していただいた。
フィールドワーク終了後、夕食をとりながら1日をふりかえり、韓国での再会を約束した。