【報告】第8回識字・日本語学習研究集会パート1「ボランティア意識調査からみえてくる未来」

2022年9月10日(土)、大阪教育大学天王寺キャンパスで、第8回識字・日本語学習研究集会パート1「ボランティア意識調査からみえてくる未来」(大阪教育大学主催)が開催され、識字・日本語学習、夜間中学関係者ら88人(対面58人、オンライン30人)が参加しました。

ご参加いただきましたみなさま、運営にご協力いただきましたみなさまありがとうございました。

【基調報告】
基調報告では、森実大阪教育大学名誉教授が、この調査実施までの経過として、2019年のよみかきこうりゅうかいで起こった部落差別事象について振り返り、その後、調査結果から得られた分析内容について紹介しました。

【パネルディスカッション】
続いて、森さんのコーディネートにより、パネルディスカッションが開催されました。パネラーは、有田典代(国際文化交流協会 事務局長)さん、乙見密夫(大阪市立天満中学校夜間学級 教員)、菅原智恵美(大阪市内識字・日本語教室連絡会 副代表)の3人で、それぞれの専門領域からのこの調査の分析について報告。その後、会場との意見交流を行いました。

会場からは、いくつかの質疑、学習活動についての話がありました。
識字学級学習者からは、差別事象に触れた後、コロナ禍における学習活動や教室をつなぐ取り組みとして実施した人権カルタのことなどについてと、ご自身の通う識字教室のことを語り継ぐ人の育成が必要であるという提案もありました。

なお、今回の研究集会のまとめは、報告書としてまとめられる予定です。

【9月は識字月間です】
今回の研究集会は識字月間の取り組みの一環として開催されました。会場では、手作りの識字月間の缶バッジの配布、識字学級や夜間中学の学習者が思いを綴った「えんぴつポスター」や「人権カルタ」、「私の水平社宣言」など識字作品も展示されました。

また、大阪教育大学が保管している大阪市内の識字学級による銅板などを使った1970年代以来の識字作品なども展示されました。

 

 

 

 

 

今回の研究集会は、パート1として、全体会のみの開催でした。
1月には研究集会パート2として分科会形式での開催を予定しています。

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